業務用空調やスマートグリッドで実用化が進むNessum、エネルギーマネジメント分野でグローバルに採用拡大

Nessumアライアンス(注2)(本社:福岡県福岡市 代表:荒巻道昌)は、アライアンス会員企業であるダイキン工業株式会社(以下、ダイキン工業)およびPower Plus Communications AG(以下、PPC)による活用事例を通じ、Nessum技術の実用化が業務用空調(HVAC)およびスマートグリッド分野で着実に拡大していることを発表しました。あわせて、Nessum技術のライセンサーであるパナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニック)によると、Nessum 半導体IPコアを搭載したLSIデバイスの累計出荷台数がグローバルで600万台を突破しており、通信技術としての成熟と市場浸透が進んでいます。
エネルギーマネジメントの高度化、デジタル化、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが世界的に加速する中、通信ネットワークにはより高い信頼性と柔軟性が求められています。Nessumは、既設配線を活用しながら高速IP通信を実現できる特長を有し、エネルギーマネジメント分野を中心に活用領域を拡大しています。
今回紹介されたダイキン工業およびPPCの事例は、IEEE 1901(注3)ベースのNessum技術が実際のインフラ環境で価値を提供していることを示しています。両社の取り組みは、システム、機器、運用データをシームレスにつなぐ通信基盤として、Nessumの役割が拡大していることを表しています。
HVAC分野で広がるNessumの活用
HVAC分野では、ダイキン工業が次世代空調ネットワーク基盤であるD4-NETの一部としてNessumを活用しています。建物の省エネルギー運用や快適性向上のためには、空調機器から収集される運用データやセンシングデータの活用がますます重要になっています。
そうした環境において、堅牢で高信頼な通信基盤は今後のHVACシステムを支える重要な要素です。ダイキン工業は、HVACネットワークの機能拡張と価値向上、さらには将来のグローバル展開を支える重要技術としてNessumを位置付けています。
欧州スマートグリッド市場でも採用が進展
欧州では、PPCが既設配線を活用した長距離・高信頼通信を必要とするスマートメータリングおよび電力網高度化に関するプロジェクトを推進しています。
同社の取り組みは、Nessumがスマートグリッドに求められる通信要件に対応し、電力ネットワーク全体の可視化、運用効率向上、保守性向上に貢献できることを示しています。
累計出荷600万台突破、技術の成熟と市場浸透を示すマイルストーン
こうした市場での採用拡大を裏付けるように、Nessum技術のライセンサーであるパナソニックによると、Nessum半導体IPコアを搭載したLSIデバイスの累計出荷台数がグローバルで600万台を突破しました。
このマイルストーンは、Nessumを活用したソリューションがさまざまな産業分野へ広がっていることを示すとともに、大規模導入に耐えうる通信技術として十分な実績を積み重ねてきたことを物語っています。
HVAC・スマートグリッドを超えた広がり
Nessumは、既設配線を活用した高速通信技術として開発され、その後、HVACやスマートグリッドに加え、ビルオートメーション、産業設備など、多様なIoTインフラを支える通信基盤へと進化してきました。既設配線をそのまま通信媒体として利用できる特長により、新たな配線工事の負担を抑えながらIPネットワーク化を実現できることから、幅広いインフラ分野で導入が進んでいます。
近年では、設備のデジタル化やインフラの高度化を背景に、高信頼な通信基盤へのニーズが高まっており、Nessumはエネルギーマネジメント分野にとどまらず、さまざまなインフラ領域への活用拡大が期待されています。
Nessumアライアンス会長の荒巻 道昌 氏は次のように述べています。
「エネルギーマネジメントの重要性が産業界全体で高まるなか、信頼性と拡張性を備えた通信技術へのニーズはますます高まっています。HVACおよびスマートグリッド分野におけるNessumの採用拡大は、Nessumが現実の課題に対応しながら、より効率的で持続可能な社会の実現に貢献できることを示しています。」
今後の展望
Nessumアライアンスは今後も業界各社との連携を通じて、IEEE 1901ベースの通信技術の普及、相互接続性の向上、エコシステムの拡大を推進してまいります。グローバルで進むエネルギーマネジメントの高度化を支える通信基盤として、Nessumのさらなる採用拡大を目指します。
ダイキン工業およびPPCの活用事例資料を公開中
業務用空調(HVAC)およびスマートグリッド分野におけるNessum活用事例について、ダイキン工業およびPPCの講演資料を公開しています。
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(注釈)
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注1."nessum"およびそのロゴは、パナソニック ホールディングス株式会社の日本、その他の国における登録商標または商標登録出願です。
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注2.Nessumの普及拡大・通信互換性確保・国際標準化活動を目的として、2023年10月2日に旧HD-PLCアライアンスを母体に発足した団体。https://jp.nessum.org/
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注3.IEEE(米国電気電子学会)が策定したIoT向け通信規格。スマートビルディング、スマートグリッド、スマートシティなどでの利用を想定し、有線・無線・水中/海中など多様な通信媒体(Any Media)に対応しています。https://standards.ieee.org/ieee/1901/7598/
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