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Nessum(ネッサム)とは?

Nessumは、国際標準規格であるIEEE 1901シリーズに対応しており、有線・無線や水中などのさまざまな通信媒体で長距離有線通信や近距離高速無線通信が可能です。さらには、有線と無線のハイブリッド通信を一つのデバイスで実現可能です。

有線通信としてのNessum WIREと近距離無線通信としてのNessum AIRで、ネットワーク構築のさまざまな課題を解決し、あらゆるものがつながるIoT社会を実現します。

1. Nessum WIREとは

Nessum WIRE

既設線を通信回線にアップデート

下図のように、建物内外には専用線や同軸線、電力線など、さまざまな用途に用いられる配線が存在します。Nessum WIREは、これらの既設配線をそのまま通信に活用することが可能です。通信用ケーブルの新規配線が不要となり、短工期・低コストでのネットワーク構築が可能となります。

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Nessum WIREの技術的特長

長距離対応
数kmの通信が可能

ビル、工場などの大規模な施設やスマートメーターにおいても複数の子機を中継する「マルチホップ」機能により数kmの通信が可能※となります。

※通信距離は使用環境によって異なります。

遮蔽空間に強い
無線通信が難しい場所でもつながる

トンネルや地下施設などの閉鎖空間では無線が届きにくいという課題があります。Nessum WIREを使えば、既設線を活用することで、これらの場所でも通信が可能になります。

省施工&低コスト
既設線を活用してネットワーク構築可能

既設の配線(専用線や電力線)を活用することで、新たなLANケーブルを敷設する手間を軽減。これにより、工期も短縮することができ低コストでネットワーク構築が可能になります。

既設の低速有線通信を高速化
Mbpsオーダーの高速通信が可能

IoT活用の加速に備えて高速化ニーズが高まる「RS485 Modbus」「低速PLC」「HBS(IEBus)」などの通信規格。Nessum WIREを導入することで、これらの配線はそのままでMbpsオーダーの高速通信が可能になります。

高セキュリティ
無線が禁止されている場所でも利用可能

有線による物理的な接続と、通信データの暗号化及び30秒以内に最適な変調を見直すことで高いセキュリティを実現。情報漏洩やサイバー攻撃の危険性が軽減。セキュリティの問題で無線を禁止している施設でのネットワーク構築が可能になります。

省線化
断線リスクや点検作業を軽減可能

複数の制御線や信号線をまとめることで、配線数を減らすことができます。これにより、断線リスク・故障率の低減、軽量化、製造のリードタイムの削減、エレベーターなどの定期点検の時間を短縮することができます。

2. Nessum AIRとは

Nessum AIR

通信範囲を制御しながら通信速度向上

下図のようなeモビリティ給電管理システムの場合、複数の車両が近接して配置されるため、電波干渉による車両の誤検出やセキュリティ面での問題が発生することがあります。Nessum AIRは、送信電力およびアンテナのサイズ・形状を調整することで、通信可能な範囲を的確に制限しながら高速通信が可能です。隣接機器との電波干渉も軽減し、高いセキュリティを実現します。

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Nessum AIRの技術的特長

通信範囲制御
通信範囲を数cm~100cmでコントロール

送信電力とアンテナサイズ・形状で伝送距離を制御することで、通信範囲を数cm〜100cmでコントロール可能。さまざまな利用シーンで干渉のない通信環境を実現します。

近距離無線で高速通信
最大PHY速度1Gbpsで通信が可能

周波数利用効率の高いWavelet-OFDMにより通信速度の向上を実現。最大PHY速度は、動画もスムーズに送れる1Gbps※。

※規格理論値であり、サポートする最大速度は商品により異なります。

3. 有線と無線のハイブリッド通信

Nessumは有線通信と無線通信に同じ技術を使用しているため、それらのハイブリッド構成を容易に構築することが可能です。一つの通信用デバイスで両者をカバーできるため、低コストでの実現が可能となります。

一つの例として工場のスマート化を想定した場合、既設のツイストペア線や電力線を活用し、Nessum WIREでネットワークを構築することで、設備の制御や稼働データの収集、ネットワークカメラでの遠隔監視などが可能となります。加えて、工場内を移動する搬送ロボット(AGV)と充電ドックの間をNessum AIRで接続し、充電ドック側はNessum WIREで基幹ネットワークにもつなげることで、多台数の搬送ロボットの充電制御や位置検出などが可能になります。

有線と無線のハイブリッドネットワークにより、本技術の幅広い活用が期待されます。

4. Nessumの活用分野

サンプル

Smart Home

既設の配線を利用して通信を可能にするNessum WIREは、家の中で増え続けるIoT機器に加え、HEMSもネットワーク化可能。快適なくらしとエネルギー消費の効率化に貢献します。

 
サンプル

Smart Building

既設の配線を利用して通信を可能にするNessum WIREは、エレベーターやHVAC、監視カメラシステムなどの機器をネットワーク化可能。総合的なビルマネジメントに貢献します。

 
サンプル

Smart Energy

長距離通信ができるNessum WIREは、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーを使ったスマートグリッドを構築可能。街のエネルギー需給のスマート化に貢献します。

 
サンプル

Smart Industry

工場、海中、地下トンネルなど、これまで通信が難しかった現場をNessum WIRE / AIRを活用することでネットワーク化可能。生産性、安全性の向上に貢献します。

 
サンプル

Smart City
& Mobility

Nessum WIRE/AIRを活用し、街灯や信号機、ガードレールなどさまざまな道路のインフラをネットワーク化可能。安全でスムーズな道路交通に貢献します。

 

5. Nessum関連製品

Nessumに関連する製品は以下の2つのカテゴリに分けることができます。

  1. Nessumを搭載した通信機器の開発者向けの製品
  2. 現場でネットワークを構築するエンドユーザー向けの製品
1.  開発者向け製品
    • LSI・・通信モジュールや通信機器、産業機器の設計開発に携わる方向け
    • モジュール・・通信機器や産業機器の設計開発に携わる方向け
    • 開発・評価キット・・技術の評価検証や製品の設計開発に携わる方向け
    • 半導体IPコア・・半導体開発に携わる方向け

開発・評価キットには、性能検証用のボードやリファレンス回路、ソースコードなどが含まれます。

半導体IPコアには、Nessum通信のPHY、MAC、およびファームウェア(サンプルアプリケーションを含む)などが含まれます。

2.  エンドユーザー向け製品
    • アダプター・・すぐに現場で使いたい方向け

アダプターには、ツイストペア線や同軸線、電力線など、各種ケーブルに対応した製品があります。また、EthernetやRS485など、さまざまな機器と接続可能な入出力のポートも備えています。

また、上記以外にも設計開発や現場での設置に役立つ測定器や治具などもあります。

6. Nessumを取り巻く環境

IoT/DX/GX時代を迎え、ビル・工場のほか、地下空間やトンネル、船舶内での通信など、従来通信環境の構築が困難であった場所でもネットワーク化が必要とされています。建物全体のエネルギーマネジメントや遠隔監視によるセキュリティ、設備保全などの需要が高まっており、その実現のため多数の機器やデバイスをインターネットに接続し、様々な付加価値やサービスを創出することが期待されています。

Nessumは、既設のケーブルを利用する長距離有線通信と的確に通信範囲を制御する近距離高速無線通信、さらには通信パケットを多段に中継するマルチホップ機能を柔軟に組み合わせることで、他の通信方式とも共存しながら社会のネットワークインフラを構築する技術として重要な役割を担っています。

Smart Home、Smart Building、Smart Energy、Smart Industry、Smart City & Mobilityのさまざまなシーンで活用可能な技術として、Nessumアライアンスは本技術の普及拡大に努め、一人ひとりの快適な生活の実現に貢献してまいります。

7. まとめ

  • Nessumは有線・無線や水中などのさまざまな通信媒体で長距離有線通信や近距離高速無線通信が可能です。さらには、有線と無線のハイブリッド通信を一つのデバイスで実現可能です。

  • Nessum WIRE(有線)はさまざまな種類の既設線を通信回線にアップデート可能、Nessum AIR(無線)は通信範囲を的確に制御しながら通信速度の向上が可能です。

  • Nessumを利用することで、新たな配線を行うことなく、セキュアな大規模ネットワークを低コストで構築可能です。さまざまな場所のスマート化を実現し、豊かなくらしと産業を世界の隅々にまで広げていきます。

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