HD-PLC™が国際標準IEEE 1901-2020として規格化
HD-PLCアライアンス(注1)は、当アライアンスが提唱するHD-PLC(注2)技術の通信性能を強化した次世代の技術仕様をIEEE標準化協会(注3)に提案し、この度、国際標準規格IEEE 1901-2020として規格書が発行されました。
同アライアンスの会員企業と連携し、国際標準化を目指していたもので、 IEEE 1901-2020は、高速有線通信ソリューションの通信規格で、既設のメタル線(制御線、同軸線、電力線など)を活用した有線通信の高速化・長距離化・省線化を実現します。
特長は、無線による通信方式に比べ、簡単な通信設定や高いセキュリティ強度、低消費電力などが上げられます。更に既設の線を流用することで、住宅やビル、工場などの屋内環境はもとより、屋外でも数キロ範囲をカバーできるネットワーク構築が可能となります。
HD-PLCアライアンス相談役で、パナソニック株式会社の宮部義幸専務執行役員は、「当社が開発してきたHD-PLC技術が、国際標準規格書IEEE 1901-2020として発行されました。今回の規格化によって、同技術がIoT時代における革新技術となることを期待しています。今後は、この成果を当社のさまざまな商品やソリューション事業に活用し、お客様への新たな価値提供に向け、同技術の更なる革新と普及促進に取組んでまいります。」 とメッセージを寄せています。
HD-PLC アライアンスは、現在実施している第3世代等の通信互換認証サービスに加え、第4世代となる今回の規格を加えた相互接続認証を行うため、試験環境や認証ロゴなど実施し、普及に努めてまいります。
なお、IEEEとHD-PLCアライアンス協賛のIEEE SA and HD-PLC Alliance Webinar March 2021を3月 18日に開催(注4)し、本技術についてセミナーを実施いたします。また、Homepageをリニューアルしましたので、是非、ご覧ください。(注5)
(注釈)
- 高速電力線通信HD-PLCの普及拡大・通信互換性確保を目的として、2007年9月25日に設立 http://jp.hd-plc.org/
- HD-PLC™ はパナソニックが提唱する高速電力線通信方式の名称で、日本及びその他の国での登録商標もしくは商標です。
- 米国電気電子学会(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers)傘下の通信規格に関する標準化委員会IEEE 1901-2020 規格書が発行 https://standards.ieee.org/standard/1901-2020.html
- IEEE SA and HD-PLC Alliance Webinar March 2021 Subtitle: Home networking, Industrial and Building automation through HD-PLC (High-Speed Powerline Communication) https://hd-plc.org/media/event/webinar202103
- アライアンスHomepage https://jp.hd-plc.org/
【関連情報】
- Business Wire:HD-PLC™が国際標準IEEE 1901-2020として規格化
- PDF:HD-PLC™が国際標準IEEE 1901-2020として規格化