日本総合技術株式会社:電設DXを加速するNessum活用の最前線

概要(記事からわかること)
- 日本総合技術株式会社はミッション・ゼロⓇ 「インターネットが利用できない場所をゼロにする」という理念のもと、Nessum通信を活用し、電設分野のDXを推進している。
- 7階建てビルを用いた実証環境で、バックボーン通信から分電盤配下、エレベーター内まで、電力線を活用した通信の有効性と運用ノウハウを検証・蓄積している。
- 監視カメラ、医療・物流設備、現場DX領域などで導入が進んでおり、今後は冷凍庫や地下・高所作業現場など厳しい環境への展開が期待されている。
目次
日本総合技術のミッションとNessum通信活用の背景
ミッション・ゼロⓇ 「インターネットが利用できない場所をゼロにする」
この理念を掲げ、日本総合技術株式会社は電設分野における通信課題の解決に挑戦しています。
同社では、Nessum電力通信技術(以下、Nessum通信)を活用した実証環境を構築し、7階建てビル1棟を丸ごと活用して検証を実施。エレベーターや分電盤を含む多様な設備で、Nessum通信の可能性を幅広く確認しています。
7階建てビル実証環境の構成と特徴
実証環境の構成
写真1 上位バックボーン通信側
写真2 分電盤側
- 上位バックボーン通信(縦繋がり)
G.hn規格でVDSL、同軸、光回線を活用。 - 分電盤配下通信(横繋がり)
Nessum通信を活用し、ラストワンマイルをカバー。 - NessumアダプターのIPアドレス付与機能(新機能)を活用
コントローラーからの状態監視・制御を実現し、通信の死角を解消。
実証環境の特徴
- ビル全体でのNessum通信試
- エレベーター内でも通信可能。


写真3 電力線を通じてエレベーター内に通信
Nessumアダプター搭載分電盤の試作品を開発
写真4 Nessum搭載分電盤(試作品)
実証から得られた課題と技術的知見
課題と知見
- 分電盤の位置が頻繁に変わるため、分電盤内に中継機は必須。
(Nessum搭載分電盤の着手に繋がりました) - 壁や障害物が増える現場ではNessum通信の用途が拡大。
- エレベーターでは配線図入手が困難なケースも多く実案件を通じて電力線探索やノイズ対策のノウハウを蓄積
導入事例(監視カメラ・ゼネコン案件など)
導入事例
- 運輸会社案件:17台のカメラをNessum通信で導入
- 大手ゼネコンでも導入
- Nessum通信を活用し、スターリンク回線を分電盤経由でWi-Fiアクセスポイントなどへ分配。
業界動向と今後のターゲット市場(冷凍庫・地下など)
業界動向
- 医療用ベッド:通信機能付き商品の増加で需要拡大。
- SaaS型監視サービスとの親和性が高く、短期設置や移設にも対応
今後のターゲット市場
- 冷凍庫案件(-30℃~-60℃)
温度条件を満たす部品の調達が課題だが、挑戦 - 現場DX:Wi-Fiインカム、監視カメラ、バイタルセンシング、仮設分電盤、トンネル・地下工事、高所・橋梁工事、倉庫など。
その他の動き
- 販売会社との連携:土木建築系カメラ案件で強みを持つ企業と通信分野で協業検討。
- 金融機関:金融機関からの案件提供を契機に協業を模索





